日銀ETF買いはいい加減にしてほしい


2017年に入って日銀のETF買いは、2日に1日の割合で入っています。
一日の市場の売買代金が2兆円とすると、700億円の日銀買いのシェアは 3.5%。

数字だけ見るとそれほどの影響がなさそうに見えるんですが、
日銀が入ってくる後場から持ち直すケースも多いので、官が相場を捻じ曲げているというイメー時は強いです。

一般の投資家グループが(わずかな力を振り絞って)相場を捻じ曲げようとすると即刻逮捕されてしまうのですが、捻じ曲げる主体によって、いろいろなんですね。


本日、ブルームバーグからこのような記事が出ています。

★日銀のETF買い入れ減額が市場の話題に-株価上昇や市場のゆがみで
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-01-19/OK05OQ6TTDS201

証券関係者は、とりあえず株が上がれば儲かるので、見て見ぬふりをしていると思われますが、
この記事はフラットな視点で見ていて「いけないことはいけない」というスタンスを持っているようです。

大手からこういう記事が出ると、ちょっとホッとしますね。

記事の中で、まずこのセンテンスが目をくぎ付けにします。

> ブルームバーグ・インテリジェンスの推計によると、日銀のETF保有額は昨年11月末時点で12.8兆円に達し、ETF市場の3分の2を占めている。

ETF市場の3分の2を日銀が占めてしまった…これがどれだけ異常なことか、市場関係者はわかっているのでしょうか?
市場の存続に大きくかかわってくるような、危機的状況だと感じないのでしょうか?

20170120.jpg

なにか例えはありませんかね…?

例えば「いきものがかり」のコンサートに行ったら、1万人のオーディエンスの3分の2が、上半身裸のボディビルダーだったら…!
適切なたとえではないかも知れませんが(笑)、もう行かないでしょう?
いきものがかりのコンサート。

と言っても、解散してしまった今は、もう物理的に見ることができないわけですが…。

これくらいのことなんですよ。
ETFの3分の2を国家(国の子会社)が保有しているなんて…。

自民党一党独裁共産国家でもあるまいし……そうなんですかね?本当は。


でも日銀は、ETF買いを減額できないんです。もう。
決定会合で減額を発表したとたんに、株式市場は大暴落です。


記事の中にこう書いてあります。

> 日銀が何を目的にETFの買い入れを行っているか、もはやよく分からない


本当にそうですね。

でも、コア研は最初からこう書いてきました。

日銀の異次元金融緩和は、FRBを救済するため。
試算によると、日銀が刷ったマネーの半分以上は米国(米国債)に流れていました。

日銀のETF買いは、まずはアベノミクスの評価を高めるためです。
公的年金(クジラ)の日本株の爆買いもそうですね。

それと、意外と触れられていないのがこれ。(さっき気が付きました)

単純に株が上がるだけで、いまや日本企業を支配している海外オーナー(グローバル資本)のキャピタルゲインが増えるのです。
そしてそうなれば、インカムゲイン(配当)も増えることになるでしょう。

現政権とグローバル資本の利益が一致するのですから、この流れは(暴発するまで)突き進むことになるのでしょう。

トランプさん、助けてください。
プロフィール

岩田亮(コア研)

Author:岩田亮(コア研)
コアネット資産管理研究所 代表取締役
CFP認定者
投資顧問:関東財務局長(金商)第718号
適格機関投資家

 
カテゴリー
 
コア研オフィシャルブログ
 
ブログ内検索
 
月別アーカイブ
 
最近の記事
 
RSSフィード